メンズファッションの店舗というと、10年から20年くらい前は、メンズファッションのみの専門店舗という形態が主流であったように思う。しかし、最近ではユニクロのような、メンズファッションだけでなく、レディースやキッズも同時に扱い、品物の品質も良質というお店が増えており、集客力の点から、メンズファッションのみの専門店という形態はよほど知名度が高いか、特色が際立っていないと運営が難しい時代になってきているように思う。それに、以前であれば、お客さまの好みとしては、知名度のあるブランド品に高い価値が置かれていた。いまもそのような顧客層が存在していることは確かであるが、それ以外の多数派としては、ブランドにはあまりこだわらず、一定の品質が確保されていれば、値段がリーズナブルな方が良いという顧客層が増えてきているように思う。したがって、ブランドのみの戦略でメンズファッション店舗の収支を成り立たせることは、以前と比べるとかなり難しくなってきている。最近の特別な要因としては、東日本大震災の影響で、クールビズへの取り組みが例年にない盛り上がりをみせている。メンズファッションの店舗においては、各お店がその分野のお客さまのニーズを取り込むべく工夫をこらしている。ただ、商品性を見ると、わりと画一的なものが多い印象であり、もう少し、年代や業種などに肌理細かく対応できる商品群があれば、まだまだヒットのチャンスはたくさん隠されているように思える。